金継ぎとは
陶器などの修復技法の総称として「金継ぎ」があります。
継いだ部分に装飾を施し、割れやひびなどの壊れの中に新たな美を見出します。
この金継ぎ文化は、茶の湯文化の中で生まれ、日本独自の修復技法として現代まで継承されてきた「日本の技」です。壊れた陶器を継ぎ装飾し、傷跡を「景色」として楽しみ受け入れます。
「割れた茶碗も風情です」古の茶人の言葉が示すように、日本の美意識「侘び」の一つの形として、金継ぎの美と成り立ちがあります。
陶器などの修復技法の総称として「金継ぎ」があります。
継いだ部分に装飾を施し、割れやひびなどの壊れの中に新たな美を見出します。
この金継ぎ文化は、茶の湯文化の中で生まれ、日本独自の修復技法として現代まで継承されてきた「日本の技」です。壊れた陶器を継ぎ装飾し、傷跡を「景色」として楽しみ受け入れます。
「割れた茶碗も風情です」古の茶人の言葉が示すように、日本の美意識「侘び」の一つの形として、金継ぎの美と成り立ちがあります。
1日体験教室で行う「簡易金継ぎ」とは
金継ぎは本来、「漆」という樹木の樹液から生成された特殊な液体を用いて行います。
この「漆」により割れた陶器を接着するのですが、漆が硬化して接着が完成するのに3週間ほどの時間を要します。そのため、本来の金継ぎの全工程は2~3か月かかります。このような本物の漆のみを使った金継ぎは、「本漆金継ぎ」と言い、「合成樹脂」と「本物の漆」とを併用するやり方を「簡漆金継ぎ」と言います。
芝パークホテルの体験教室では1時間の中で金継ぎを体験して頂くため、天然の「漆」は全く使わずに合成の漆(植物性樹脂が主成分)である「新漆」や合成接着剤、合成樹脂パテを使った現代の修理技法の「簡易金継ぎ」を行います。本物の漆を使わないことで、初心者でも1時間程度で体験ができ、かぶれる心配がなく安心してご参加いただけます。
※本体験では、金でなく真鍮粉を使います。真鍮粉・代用金消粉は、金継ぎに使用できる代用金粉とも呼ばれます。真鍮粉は稀に金属アレルギーを起こす可能性があります。
※合成漆は、食器用として安全性は保障されていないため、毒性の強い物質ではありませんが念の為、食器等口に含む恐れの有る物への塗装は推奨できません。
芝パークホテルにチェックイン。体験教室まで1時間ありますので、一旦お部屋へ上がりお仕度をして参加しても良いですし、手荷物だけフロントへ預けてさっそくライブラリーラウンジでコーヒー片手に読書するのもいかがでしょうか。
体験教室の開始です。直していただく陶磁器コースターの特徴を観察していただきます。
接着剤2液をそれぞれ等量ずつ作業板に出して、木ヘラでしっかりと混ぜ合わせます。割れた接面に接着剤をできるだけ薄く塗ります。
接着剤を塗った部分を繋いで、ぎゅっとしっかり押さえます。
はみ出した接着剤をカッターを使い、接合部分や補った部分の表面を研ぎます。大まかにカッターで削った後、紙やすりで整えコースターが割れる前の形を再現します。
形および凹凸のない表面が完成したら、継いだ痕を合成の漆でなぞるように塗っていきます。
このとき、厚くなり過ぎないように気を付けて塗ります。
朱で塗った部分に筆に金粉を万遍なく蒔きます。金粉を蒔いた部分を真綿で優しく整え、乾かします。
専用木箱にコースターを入れたら完成。ご自身の旅行の思い出に飾るのも良し、大切な人への贈り物にもしていただけます。
お疲れさまでした!体験教室のあとは、和洋中3種類のお料理をご堪能できるレストラン「ザ ダイニング」でゆっくりお食事はいかがでしょうか。
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